1.3.3 हलन्त्यम् [halantyam] । ~ उपदेशे इत्
スートラの意味は、以下のA~Dの4ステップで理解します。
A. スートラの種類:संज्ञासूत्रम् [saṃjñāsūtram]
B. スートラに含まれる言葉:हल् [hal] 1/1, अन्त्यम् [antyam] 1/1
C. 前のスートラから引っ張ってくる言葉:उपदेशे [upadeśe] 7/1, इत् [it] 1/1
D. スートラ全体の意味:
文法の教えの中で(उपदेशे [upadeśe] 7/1)、最後にある(अन्त्यम् [antyam] 1/1)子音(हल् [hal] 1/1)は、イット(इत् [it] 1/1)と名づけられる。
E. スートラの応用:अण्, अच्, हल्, etc.
ひとつひとつ説明しますね。
A. スートラの種類:संज्ञासूत्रम् [saṃjñāsūtram]
スートラには大きく分けて6種類あります。
それぞれは後々見て行きます。
今勉強しているのは、संज्ञासूत्रम् [saṃjñāsūtram]。
サンニャー(संज्ञा [saṃjñā])とは、文法体系を説明するメタ言語システムで使われる、人工的な言葉のことです。
例えて言うなら、ある業界で使われる業界用語のことです。
銀行業界で「ザブトン」とは、「一万円札」のという意味だそうです。
B. スートラに含まれる言葉:हल् [hal] 1/1, अन्त्यम् [antyam] 1/1
अन्त्यम् [antyam] 1/1 「最後の」という意味です。
C. 前のスートラから引っ張ってくる言葉:उपदेशे [upadeśe] 7/1, इत् [it] 1/1
今勉強しているスートラの番号は、1.3.3です。
直前のスートラ1.3.2 उपदेशेऽजनुनासिक इत्। [upadeśe'janunāsika it]から、
उपदेशे [upadeśe] 7/1, इत् [it] 1/1
を持って降ります。
このようにして、短くスートラにしているのです。
(参照:スートラとは)
これを、アヌヴリッティ(अनुवृत्तिः [anuvṛttiḥ])と言います。
उपदेशे [upadeśe] 7/1 「文法の教えの中で」という意味です。
「文法の教え」とは、マーヘーシュワラ・スートラ、動詞の原形、接尾語、などです。
「文法体系を説明しているメタ言語の中で」と解釈すればよいでしょう。
इत् [it] 1/1 「イット」という(人工的な)名前
D. スートラ全体の意味:
今までに見てきた言葉を全部つなげます。
動詞が抜けているので、英語の「is」、日本語の「~です。」に相当する、「भवति [bhavati]」を挿入して、文章を完成させます。
उपदेशे अन्त्यं हल् इत् (-संज्ञं) भवति।
「文法の教えの中で(उपदेशे [upadeśe] 7/1)、最後にある(अन्त्यम् [antyam] 1/1)子音(हल् [hal] 1/1)は、イット(इत् [it] 1/1)と名づけられる。」
E. スートラの応用:
このスートラは、先に見たように「 संज्ञासूत्रम् [saṃjñāsūtram] (サンニャー・スートラ)」でした。
「 संज्ञासूत्रम् [saṃjñāsūtram] (サンニャー・スートラ)」の場合は、
教えられた用語が、どのような場所で応用されているか知る必要があります。
今回勉強している「हलन्त्यम् [halantyam]」というスートラで教えられた「イット」というサンニャー(用語)は、マーヘーシュワラ・スートラにおいて応用されています。
1. अ इ उ ण्
2. ऋ ऌ क्
3. ए ओ ङ्
....
マーヘーシュワラ・スートラは、「文法の教えの中」の一つですね。
その中で、「最後の子音」が「イット」なのです。
最初のスートラ「अ इ उ ण्」のなかで、最後の子音は「ण्」ですね。
ゆえに、「ण्」が「イット」になるのです。
同じように、14のマーヘーシュワラ・スートラの中で、
最後の子音が「イットです」。
スートラの意味は、以下のA~Dの4ステップで理解します。
A. スートラの種類:संज्ञासूत्रम् [saṃjñāsūtram]
B. スートラに含まれる言葉:हल् [hal] 1/1, अन्त्यम् [antyam] 1/1
C. 前のスートラから引っ張ってくる言葉:उपदेशे [upadeśe] 7/1, इत् [it] 1/1
D. スートラ全体の意味:
文法の教えの中で(उपदेशे [upadeśe] 7/1)、最後にある(अन्त्यम् [antyam] 1/1)子音(हल् [hal] 1/1)は、イット(इत् [it] 1/1)と名づけられる。
E. スートラの応用:अण्, अच्, हल्, etc.
ひとつひとつ説明しますね。
A. スートラの種類:संज्ञासूत्रम् [saṃjñāsūtram]
スートラには大きく分けて6種類あります。
それぞれは後々見て行きます。
今勉強しているのは、संज्ञासूत्रम् [saṃjñāsūtram]。
サンニャー(संज्ञा [saṃjñā])とは、文法体系を説明するメタ言語システムで使われる、人工的な言葉のことです。
例えて言うなら、ある業界で使われる業界用語のことです。
銀行業界で「ザブトン」とは、「一万円札」のという意味だそうです。
- 「ザブトン」は、サンニャー(संज्ञा [saṃjñā])= 名前
- 「一万円札」は、サンニー(संज्ञी [saṃjñī])= 名付けられたもの
- 「इत् [it]イット」が、サンニャー(संज्ञा [saṃjñā])= 名前
- 「हल् [hal] , अन्त्यम् [antyam] ,उपदेशे [upadeśe] 」が、サンニー(संज्ञी [saṃjñī])= 名付けられたもの
B. スートラに含まれる言葉:हल् [hal] 1/1, अन्त्यम् [antyam] 1/1
हल् [hal] 1/1 「全ての子音」という意味です。
この前の、マーヘーシュワラ・スートラの回で習った、プラッティヤハーラを参照してください。अन्त्यम् [antyam] 1/1 「最後の」という意味です。
C. 前のスートラから引っ張ってくる言葉:उपदेशे [upadeśe] 7/1, इत् [it] 1/1
今勉強しているスートラの番号は、1.3.3です。
直前のスートラ1.3.2 उपदेशेऽजनुनासिक इत्। [upadeśe'janunāsika it]から、
उपदेशे [upadeśe] 7/1, इत् [it] 1/1
を持って降ります。
このようにして、短くスートラにしているのです。
(参照:スートラとは)
これを、アヌヴリッティ(अनुवृत्तिः [anuvṛttiḥ])と言います。
उपदेशे [upadeśe] 7/1 「文法の教えの中で」という意味です。
「文法の教え」とは、マーヘーシュワラ・スートラ、動詞の原形、接尾語、などです。
「文法体系を説明しているメタ言語の中で」と解釈すればよいでしょう。
इत् [it] 1/1 「イット」という(人工的な)名前
D. スートラ全体の意味:
今までに見てきた言葉を全部つなげます。
動詞が抜けているので、英語の「is」、日本語の「~です。」に相当する、「भवति [bhavati]」を挿入して、文章を完成させます。
उपदेशे अन्त्यं हल् इत् (-संज्ञं) भवति।
「文法の教えの中で(उपदेशे [upadeśe] 7/1)、最後にある(अन्त्यम् [antyam] 1/1)子音(हल् [hal] 1/1)は、イット(इत् [it] 1/1)と名づけられる。」
E. スートラの応用:
このスートラは、先に見たように「 संज्ञासूत्रम् [saṃjñāsūtram] (サンニャー・スートラ)」でした。
「 संज्ञासूत्रम् [saṃjñāsūtram] (サンニャー・スートラ)」の場合は、
教えられた用語が、どのような場所で応用されているか知る必要があります。
今回勉強している「हलन्त्यम् [halantyam]」というスートラで教えられた「イット」というサンニャー(用語)は、マーヘーシュワラ・スートラにおいて応用されています。
1. अ इ उ ण्
2. ऋ ऌ क्
3. ए ओ ङ्
....
マーヘーシュワラ・スートラは、「文法の教えの中」の一つですね。
その中で、「最後の子音」が「イット」なのです。
最初のスートラ「अ इ उ ण्」のなかで、最後の子音は「ण्」ですね。
ゆえに、「ण्」が「イット」になるのです。
同じように、14のマーヘーシュワラ・スートラの中で、
最後の子音が「イットです」。
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